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酒道ニュース

新嘗祭にちなみ特別例会

11月23日は勤労感謝の日、また新嘗祭。新嘗祭はお酒造りの原点、うまい米の出来を感謝する日です。この新嘗祭にちなみ、洛北の名刹、曼殊院の境内にある「菌塚」を訪ねました。この「菌塚」訪問は、わが酒道みやこ流家元、滝本さんの、念願でしたが、みやこ流発会を記念して、決行しました。家元は「研究者、学会関係者でないと訪問は認めてない」という寺務所職員に対し、「みやこ流家元だ」と言ったかどうかはつまびらかではありませんが、無事、関門を通過、「菌塚」訪問に成功しました。苔むした塚を秋の静かさにじっと耐えているようでした。まるで、ラッシュのように人がこのお寺に殺到しているのに、塚の周りは「あまりの秋の静けさに---」(八木重吉)でした。写真は後日、公開しますね。

そのあと、家元ごひいきの「旬彩いかわ」で例会。家元のこだわりで、まず「からすみ」。みやこ流は最初に「からすみ」からという流儀。そして、お酒は「玉川」。フィリップ・ハーパーさんの作品です。といいますのは、この例会にアイルランド人のジャーナリスト(英国発行の雑誌の特派員とか)が橋本先生の紹介で参加していたからです。日本有史以来初めての欧米人杜氏」(家元)とハーパーさんに触れ、このまったりとした古酒の風情を味わいました。ハーパーさんが1712年の文献を読み解いて作ったというお酒。人のつながりの不思議さに驚かされますね。

そのあと、「花鳩」(広島)、「開運」、「水芭蕉」、「鳳凰美田」。

みやこ流発会記念にゲスト、家元の友人でアララギ派歌人、田中保子さんをお呼びしていました。田中さんから、お酒にちなむ短歌をいくつか披露していただきました。「短歌をしていれば、年は----」とおっしゃっておられましたが、82歳だそうです。本当にお元気で感心しましたね。参加していた私の両親は86歳でした。上手に年をとっていきたいものです。英国からのジャーナリストをはじめ、新人さんが二人。後藤さんは元高島屋グランドホール支配人、高村さんは「甘辛手帳」編集者。高村さんとお隣どうしだった、私の父親が二人の共通の友人の話題で盛り上がっていました。

                          2009.12.6

                                    天野博



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